当社は、「デザインと環境で世界をリードする」という企業ビジョンのもと、様々な商品開発に着手しています。ここでは、現在進めている環境に配慮した製品開発をご紹介します。
はじめに
Vol.1カーボンネガティブプレキャストコンクリートの開発
CO₂固定化プレキャスト
カーテンウォールの開発
開発の目的と効果
弊社は、鹿島建設株式会社、デンカ株式会社、株式会社竹中工務店、の3社を幹事会社とする民間企業44社と、10大学、1研究機関で構成するコンソーシアムが取り組む「CUCO(クーコ)」に参画し国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)「グリーンイノベーション基金事業/CO₂を用いたコンクリート等製造技術開発」に取り組んでいます。
本技術開発における弊社の役割は、2030 年までにCO₂排出量の削減と、CO₂固定量を増大させたカーボンネガティブコンクリートのプレキャストコンクリート製品を低コストで量産化できる製造システムを確立することです。高層建築や大規模建築の外装プレキャストコンクリートカーテンウォールにCO₂固定効果の高いコンクリートが採用されることで,コンクリートとしてのカーボンネガティブを達成し,政府の掲げる『2050年カーボンニュートラル』の実現に大きく貢献します。
現状
現在、各種の研究開発設備の準備も整い、見えてきた技術的課題の解決にひとつひとつ取り組んでいます。
弊社としても他の「CUCO」参加企業と共に、全社を挙げて取り組んで参ります。
※「グリーンイノベーション基金事業」は、「2050年カーボンニュートラル」の目標達成に向け、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する事業です。
VOl.2貝殻で炭素固定
炭素固定性を有する
海洋生物殻廃棄物を用いた
プレキャストコンクリート部材の開発
開発の目的と効果
海洋生物殻を骨格に持つホタテ貝などは、餌となるプランクトンなどを通じて、海水中のCO₂を吸収しながら成長しています。一方で、食用に供したホタテ貝は、毎年大量に生育され、その貝殻は廃棄されています。この貝殻は、主成分が炭酸カルシウム(CaCO₃)で出来ており、質量の約44%は、海水中のCO₂を内部に固定(embody)していることになります。
開発には、以前より当技術に着目されていた、工学院大学の田村雅紀教授🔗にご協力を頂いています。食と住との一体化を図りながら、ライフサイクル全体を通じて脱炭素社会に貢献する商品を目指します。
現状
コンクリートのフレッシュ性状や、硬化後のコンクリートの強度、炭素固定性に関する基本的な検証を実施、その成果を日本建築学会等での論文発表として行い、特許申請も行いました。
今後、コンクリートの長期的な耐久性や、貝殻砂が保有する様々な付加価値を検証していきます。
2022.12.16更新「工学院大学発表記事 2022/11/29」🔗
2024.01.22更新「Student’s Oral Presentation Excellent Award受賞」🔗
2024.05.27更新「日本建築学会関東支部研究発表会にて優秀研究報告に選考されました」🔗
2024.05.27更新「共同研究を行っている、工学院大学の田村教授により執筆された記事が、多分野のWEBや専門誌に掲載されました」
・SENSA IT掲載 記事(1)🔗 記事(2)🔗
・月刊 BIO INDUSTRY2024年4月号掲載(シーエムシー出版)🔗
Vol.3技術開発史
これまでの研究成果
当社は、PCaカーテンウォールの性能向上、外部環境での安全性評価、新規材料・構法の開発などを目標として様々な研究を行ってきました。
過去に日本建築学会などに発表してきた研究成果をアーカイブとしてまとめております。
論文詳細につきましては、外部リンクよりご確認ください。
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