東京湾や竹芝埠頭直近の敷地に建設された事務所・住宅の複合ビルで、浜離宮の立地の持つ開放感、光や景色を建物内部空間へ取り入れることが意図されました。開口部は床から天井まで開いたフルハイトで設けられ、腰壁形式の横連窓でファサードが構成されています。PC版はクライアントの要望もあり、周辺の既存建物とも調和した白で仕上げることが要求されました。そこで、ホワイトセメントを使用してコンクリート自体を白くし、さらに白顔料を限界まで混入することでその白さを際立たせています。白色コンクリートの裏側には一般的なグレーセメントを打ち重ねた2層構造とすることで、コストアップへの対策が図られています。