大阪市北区中之島4丁目の、堂島川と土佐堀川に挟まれた街中に、黒くて大きな直方体が表れてくる、それが「大阪中之島美術館」である。略称NAKKA(ナッカ)と呼ばれ、中之島の街と人が一体となり美術と触れ合う、新しい美術館が大阪に誕生した。
基礎を免震構造とした、S造(基礎免振)地上5階 建築最高高さ36.9mで建てられている。
建物の各面は幅63mと、3階下がり壁~パラペットまでの高さ26.2mの範囲に、プレキャストコンクリート カーテンウォールが612枚施工されている。
テクスチャはアーキテクチュラルコンクリートで、黒い顔料を混入したコンクリートに、岩手山玄昌石の砕石と、京都宇治産の砕石を混ぜて製造した後に深めのウォータージェット加工を施した。
光が当たると黒水晶の様に反射して、光が当たらない時は吸い込まれるような闇の黒色となり、荘厳で芸術的な印象を与えている。
2023年4月28日、2022年JIA日本建築大賞(https://www.jia.or.jp/kenchikusen/2599/)に選ばれています。